51% 五割一分

51% 五割一分

日本人として敬う
本物のフランス菓子を。
【Patisserie Chouette】

2024.02.16/ INTERVIEW
日本人として敬う
本物のフランス菓子を。
【Patisserie Chouette】

2006年に初めて富山県富山市千石町でオープンした「パティスリー・シュゥエト / Patisserie Chouette」は富山で名の知れたフランス菓子店。その10年後の2016年には、富山市田中町に現在の新店舗を新築し、リニューアルオープンを果たした。店内にはカフェスペースが用意され、ケーキやデザートだけでなくモーニングやランチなど、食事や台湾茶なども提供される。

 

五割一分では、テナントであった旧店舗の内装設計からご縁が始まった。新店舗の新築時には、建物全体の設計から、家具や什器の選定を含めた空間デザイン、ロゴや商品パッケージ、ECサイトの制作まで、ブランディングを一括して行い、現在も継続的にお手伝いをさせていただいている。

 

日本人として敬う
本物のフランス菓子を。
【Patisserie Chouette】

千石町での開店当初

(2006年)

日本人として敬う
本物のフランス菓子を。
【Patisserie Chouette】

千石町での外部改装時

(2013年)

田中町にて移転オープン時

(2016年)

 

 

リニューアルに込められた思い

 

10代の頃から「いつか自分の店を持つ」と決めていた店主の相澤英樹さん。専門学校を卒業後、大阪にある洋菓子店でキャリアをスタートさせ、そこからホテルなど様々な場所で経験を積み、2006年に富山県富山市内(千石町)のテナント物件で、初めて自身の店を持った。

 

新店舗のために店主があたためていた思いは、「例えば、フランス菓子と台湾茶が共存する店」。「パリの郊外のケーキ屋さんには小さなカフェがあって、パンが売られ、新聞やたばこも買えるお店が多くあります。菓子屋って日常なんだなと感じます。」そんな思いが込められた店内のカフェスペースでは、相澤さんが選び抜いたカフェ、台湾茶、自家製のソフトドリンク、アシェットデセール、パフェ、フランス家庭料理、クロワッサンなどが楽しめる。

 

店内のハンス・ウェグナーの椅子は、旧店舗から持ってきたアイアンの什器に馴染むよう、黒のスチール脚のタイプを選んだ。

 

 

“フランス菓子店だからといって建物も西洋的でなければならない。とは考えませんでした”

 

 

新店舗の計画時、相澤さんからは「フランス菓子店だからといって、建物やインテリアをフランス的にする必要はない(日本を感じさせる方向性で進めたい)」というリクエストを頂いた。

「ヨーロッパの国々を訪れてみると、例えば店主が、浮世絵が好きで販売している店でも、建物を日本風にすることはしない。話を聞くと、ちゃんと日本への敬意を持ちつつも、自国の文化にうまく取り入れている。だから“和と共存させる”とか、そういった気持ちではなく、これが自然だという思いです。」

 

望月通陽さんの型染めの作品を照らす照明計画も含めて計画された。

1950年代に活躍した日系アメリカ人の彫刻家イサム・ノグチの照明「AKARI」は、今では希少となった支柱に竹を用いたタイプ。

 

これからのこと

 

旧店舗のあった富山市中心地から郊外へ移ることで、リニューアルオープンには不安もあった。「レストランとは違い、洋菓子店はあくまでも地元に根付いたもの。遠くなれば、足が遠のいてしまう方が出てくるのも当然。ただ、時代と共にモノは変化する。変化し続けない限り、存続すら難しくなる。自分の描く未来を変えたくないから、今変わるしかないと思ったのです。」

 

自身の店を持って、2024年で19年目になる。今何か悩みはありますか?との質問に「仕事もプライベートも、やりたいことが多すぎて困る!」そう言って、いつもガハハと嬉しそうに笑う相澤さん。

 

約15年前の旧店舗での相澤さん。今もちっとも変わらない。

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オンラインショップでは、人気の最中やアイスクリームのお取り寄せもできる。

 

Patisserie Chouette

ADDRESS / 〒930-0985 富山県富山市田中町1-17-19

TEL / 076-471-8133

ONLINE SHOP / https://fukurou896.base.shop

OPEN / 10:00-19:00
CLOSE / 毎週月曜・第2火曜

 

その他の写真はこちらからご覧いただけます。

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Written by 51% Achitecture
51% Architectureは、富山と東京に拠点を置く建築設計事務所。全国で様々な住宅・商業施設・オフィスの設計、リノベーション、インテリアコーディネート等を手掛け、流行に左右されないタイムレスで心踊る建築を探し続けています。
Editing by 51%
ある陶芸家さんが言いました。「美しいか、否か?なんてのは、ほんの些細な違いだよ」「いつも51対49でせめぎ合ってるよ」「だから僕達創り手は、ほんの些細なその1%に魂を込めて、その1%に願いを託すんだ」いつもややこしいと言われる五割一分の名の由来は、その時のお話からいただいたものです。